雨で始まった初日。
今日は思い切って老舗旅館の中にある料理処を予約。
ホテルからはタクシーを使ったのですが、
運転手のおじさんが、はるばる旅行に来たのに雨に遭った私達に
御親切に宍道湖沿いの観光スポットを廻ってくれました。
「メーター止めちゃうね。」って。優しいですね。
地元の人の優しさに出会えるのも旅の醍醐味。
どうもありがとうございました。
明治21年創業の旅館、皆美館(みなみかん)です。
宿泊者リストには創業から現在にかけて、名立たる文豪の名前が。
与謝野晶子、与謝野鉄幹、川端康成の名前もありました。
そんな旅館に併設されているお食事処「庭園茶寮みな美」
綺麗な庭を眺められる和室に通されて、
着物姿の仲居さんがやさしくもてなしてくれます。
今日の夕食は懐石料理「千鳥」のコースを注文。
私、本格的な懐石料理は初めてかも。
新しいことが始まるときってわくわくします。
「大人の女性」の気分、高まる。
◆前菜◆旬の味覚盛込み
菜の花とおひたし・からし和え
じゅんさいの酢の物
あなごの卵焼き
タコの煮物
貝の煮込み
食前酒に島根県産のシャルドネを1杯
食材のバリエーション、調理方法、味付け、
どれをとっても「品」があります。
これから先が楽しみになる
スタートの一皿。
◆造り◆3品盛り
まぐろ・鯛・スズキのたたき(おそらく)
すごく新鮮でおいしい!に尽きました。
口の中でやわらかに溶けるおいしさ。
この前に
「小鍋仕立ての蛤と筍の玉子とじ」
というのがあったのですが、撮り忘れ。
筍の風味が抜群の春の味。
◆楽盛り◆
うすい豆茶碗
鰆のふきのとうの頭田楽
赤貝ととり貝生姜酢
特筆すべきは手前の茶碗蒸し。
豆の風味が広がる
薄緑の新しい美味しさは感動でした。
◆焚だし◆
百合根饅頭
百合根をつぶし、丸めたものを揚げて
あんかけをかけたもの。生麩でかわいく。
ほくほくして、いくらでも食べれます。
優しい甘みは知らなかった味!
◆強肴◆
鱸(スズキ)えごまサラダ
スズキの唐揚げに
彩り豊かな野菜を添えられてます。
えごまを入れたさっぱりとした
ドレッシングでいただきます。
もちろん、おいしいに決まってる。
◆食事◆
不昧公好み 皆美家伝 鯛めし
鯛めしというと一緒に炊き込んだものを
思い出すのですが、ここは違います。
丁寧に裏ごしされた、玉子の白身と黄身、
鯛のそぼろが綺麗にお皿に盛り付け。
薬味の大根おろし、ねぎ、
ワサビと海苔も添えて。
白いご飯の上に、それぞれを載せて
皆美・秘伝の出汁をかけていただきます。
「お上品」以外の何でもない、
上品な風味のだしにびっくり。
ワサビが大人味に引き締めて
サラサラおなかに入ってしまう。
結局合計3杯弱、完食。
◆デザート◆
苺のシャーベット
食事の締めは
さっぱりとした甘さのシャーベット。
手作りなのか、
苺の風味と食感が感じられて
最後までおいしくいただけました。
本当にお腹いっぱい。
時計を見たら2時間たってました。
贅沢ってこういうこと。
私達の座敷から眺められた庭。
雨の庭園もまた風情があってよろし。
「趣」と「静」のブレンドにためいき。
大人にだけ許された時間って感じがします。
ちなみに入口はこちら。
教育の行きとどいた品のある従業員は「もてなしの心」抜群。
贅沢な時間を演出してくれます。
出雲旅には是非、加えてほしいお食事処です。
庭園茶寮みな美
http://www.minami-g.co.jp/minamikan/toki/index.html
2 件のコメント:
すごい壮観だね。
景色も含めて上品なご飯だったんだね。
いいね。こういうの。
食べ過ぎずに済むでしょ?
こういう洗練された時間を過ごして、豊かな大人になりたいな。
最近は飲み会続きで違う意味で豊かな体系になってます(涙)
>naoya
いいよ~
出雲。
おすすめ。
今度は四国行きたいんです。
2時間かけてたべるとすごい満腹だよ。
(量もけっこうあるかも!)
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