2009年12月17日木曜日

上杉鷹山という人

歳と反比例していく読書量。
活字離れの著しい私の生活。
新聞は毎日2紙読んでいるものの
拾い読み程度なので自慢できません。

「時間を無駄にしてはいけない!」
と思い立ったきまぐれな私。
まず対策の第一弾として
家の本棚にあった古い本2冊を
出してみました。


実はこの本、
だいぶ昔にテレビで見て、えらく感動して購入。
それからきちんと読んでいなかった反省の2冊。

「上杉鷹山」(ウエスギ・ヨウザン)は
200年以上も前に実在した歴史上の人物。
読んでみるとすばらしい政治家でした。
正直、今のこの世の中にこんな人が大勢居たら、
もっと日本はいい国になるのに。と
思わずにいられませんでした。

わずか17歳で米沢藩の藩主となり、
貧困にあえいでいた米沢の復活と繁栄に貢献した彼。
その生き様は見事です。

斬新な政策だけではなく、
彼の内面が輝かしい。

藩主自ら厳しい倹約生活をして、
藩民の見本となるように暮らしていたことなど。
そして、いつでも相手を信じ、
思いやりの心を忘れずにいたこと。
それは彼なりの「愛」

人々の幸せな生活を機軸に打ち出した改革には
時間はかかったものの、人々の心を打つ政治に支持者が増え、
一丸となって取り組んだ結果が、繁栄につながったというこの話。
現代社会にも求められるものではないか、と感じるのです。

中でも年貢(当時の税金)は「人民の汗と油」と考え
「無駄遣いは決して出来ない、すべきではない」と考えていたこと。
「藩主は人民と国家のためにあり、
人民と国家が藩主のために存在するのではない」と考えていたこと。
いろいろと秀でた思想が多く、その全てを挙げられませんが
とってもいい本でした。
(どこかで映像化してくれないかな。)

「日本にもこんな人がいた」のだと誇りに思いながらも
「今の時代にこんな人はもう生まれないのだろうか」という残念な気持ち。

大変な世の中に生まれてしまったけど、
「あきらめない気持ち」や「信じる気持ち」を忘れずに、
日々精進することが大事なのだ、と学びました。
2009年の最後の月に、いい本が読めてよかった。

次は何を読もう。

3 件のコメント:

kinue さんのコメント...

へえええ。おもしろそう!
私も読んでみたいなあ。
名前だけ知ってたけど、何やった人か知らなかった!
映像化してほしいね!

naoya さんのコメント...

僕は普段滅多に読書しないんだけれど、プーケットやバリ島みたいなリゾートに行く時は、がっつり文庫本を持ち込んで、ガンガン本を読むよ。

読書の習慣を日本に帰ってからも続けよう。って思うんだけれど、帰国するとすっかり忘れちゃうんだよね。

職場で本の話題になるといつもついていけなくてがっかりしちゃう。

CHIKA さんのコメント...

>kinue
本貸しますよ~
是非読んでみて~!

>naoya
私はバカンス先で読書ができないのよね。
欲張り、貧乏性の旅人。
普段も本当に読書不足なので
これからは本をもっと読みたい、と
思ってます。