所構わず涙を流すのは、いい年してやめてほしい、と
毎回、思う。電車の車窓が、とても苦手だ。
拍車をかけるように、仕事で問題が起きたり、
追い詰められた気分になったり。本当に散々だった。
机では泣かない、と決めているけど、その代わりに
どこかに数分逃げる。
それでも時間は過ぎるし、約束も出張もあった。思い出すと
もうひとりの私は、ちゃぶ台ひっくり返したいくらい
いらいらしてたような気がする。
朝の打ち合わせは、ほとんど、互いの人生相談のよう。
みんなそれなりに、言葉にならない気持ちを抱えて
生きていると思いながら、聞いていた。今の私が
できるのは、聞いてあげること。知っていてあげること。
話す相手に、私を選んでくれたのだから。
そんな余裕は、正直、自分になかったにせよ、聞いてあげたいとは心から思った。
そのお返しだったのか。日々自信を喪失してた私を、知ってか知らずか。
偶然にも、温かい言葉をくれた。
「英語もよくできるし。自分が今まで会ってきたコーディネーターの中では、
the bestだよ。とても話しやすいし、いつも気にかけてくれている。本当だよ。」と。
ありがとう。
このタイミングで、なんとありがたかったことか。
日記に書く代わりに、ここに残しておきたい、と思う。言葉は、時に何倍もの力を与えたり、奪ったりする。
だからこそ、言葉はとても大切だ。日本語であれ、英語であれ。
涙目の中、都内に向かう駅で、目に飛び込んできた看板。
「あなたまで、励ましてくれるん?」と、眺めていた。
平常心で出張はこなしたものの、心の忙しい日だった。
それが、私の仕事だった。短命かもしれないからこそ、何かを残さなきゃ。
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